百科事典マイペディア 「イル・ハーン国」の意味・わかりやすい解説 イル・ハーン国【イルハーンこく】 イランにおけるモンゴル王朝。四ハーン国の一つ。チンギス・ハーン(汗)の孫フラグが1258年アッバース朝を倒して建国。首都は初めタブリーズ,後にスルターニーヤ。2代アーバーカー・ハーン,4代アルグーンはキリスト教に好意を寄せ,その東伝に大きな役割を果たす。以後,歴代君主はイスラム教に帰依。ガーザーン・ハーン時代(1295年―1304年)に最盛期を迎え,イスラム教を国教とする。14世紀以後は衰え,分裂と抗争が激化。1411年ティムールに征服された。→関連項目ラシード・アッディーン 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報