カイメン(海綿)(読み)カイメン

百科事典マイペディア 「カイメン(海綿)」の意味・わかりやすい解説

カイメン(海綿)【カイメン】

多細胞動物のうちで最も下等な海綿動物総称。一部の淡水産のものを除き,潮間帯〜深海の底に広く分布し,岩石海藻,貝の上などに着生して移動できない。体内には炭酸カルシウムやケイ酸質の骨片が組み合わさっている。体壁にある無数の小孔から水がはいり,襟(えり)細胞のある胃腔を通って上端の口から出される。海岸に普通なダイダイイソカイメンクロイソカイメン,化粧・浴用に用いるユアミカイメン,カイロウドウケツカイメンホッスガイなどが知られる。
→関連項目出芽

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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