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襟細胞 えりさいぼうchoanocyte; collar cell

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

襟細胞
えりさいぼう
choanocyte; collar cell

海綿動物胃腔の全面,鞭毛室の壁に並ぶ細胞。細胞体の上端に1本の鞭毛があり,鞭毛の基部に円筒状の襟がある。鞭毛の運動によって水流を起し,水流とともに入ってきた微生物を細胞体中に取入れ,消化する。

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デジタル大辞泉の解説

えり‐さいぼう〔‐サイバウ〕【襟細胞】

海綿動物の胃腔や繊毛室の壁にある特有の細胞。細胞体の上端に1本の鞭毛(べんもう)があり、その基部は襟とよばれ、円筒状または漏斗状をなす。鞭毛により水流を起こし、入ってきた微生物などを襟で食する。

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百科事典マイペディアの解説

襟細胞【えりさいぼう】

カイメン特有の胃腔の内壁にある細胞。細胞体の上端に1本の鞭毛(べんもう)をもち,鞭毛の基部を取り巻いて円筒状あるいは漏斗(ろうと)状の襟がある。鞭毛運動によって水流を起こして餌(えさ)を取り込む。
→関連項目カイメン(海綿)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

襟細胞
えりさいぼう

海綿動物に特有で、胃腔(いこう)または鞭毛(べんもう)室の壁に並び、捕食や消化などを行う細胞をいう。細胞の上端(遊離端)には1本の鞭毛があり、鞭毛の基部を囲むようにして円筒状構造の襟が発達する。細胞群は鞭毛運動によって一定方向の水流を生じ、それとともに体内へ入ってきた藻や細菌を襟の表面でとらえて細胞内に取り込む。ある種の海産カイメンの襟細胞には、他の細胞よりもタンパク質や炭水化物などの消化酵素を多量に有するものがある。襟細胞は呼吸や排出の機能があるほかに、生殖細胞を生産し、精子の運搬にも関与する。なお、襟細胞はその形態が、群体を生じる原生動物の襟鞭毛虫類の1個体に著しく類似しているところから、海綿動物は鞭毛虫から進化したと考えられている。[片島 亮]

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世界大百科事典内の襟細胞の言及

【カイメン(海綿)】より

…体壁の厚いものは溝道がより複雑になっている。胃腔の内壁には1本の鞭毛をもった襟細胞choanocyteが密に並んでいて,鞭毛の運動によって水流を起こしたり,水と同時に入ってくる微細な食物をとらえる。そして余分な水は上端の口の大孔から出し,一定方向の循環が繰り返されている。…

※「襟細胞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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