ケテラー(英語表記)Wilhelm Emmanuel Ketteler

改訂新版 世界大百科事典 「ケテラー」の意味・わかりやすい解説

ケテラー
Wilhelm Emmanuel Ketteler
生没年:1811-77

ドイツのカトリック聖職者。大学では法律学を学んだが,1840年代以降新スコラ派の神学を学び,50年以降マインツ司教となった。また1848-49年のフランクフルト国民議会,71-72年の帝国議会に選ばれ,教会の法的・文化的な独立を主張するとともに,説教演説著述などで社会問題への関心を表明した。彼は自由主義にも絶対主義にもくみせず,労働問題については小市民的手工業者を対象とした生産協同組合を構想した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android