サベナ航空(読み)サベナこうくう(英語表記)SABENA

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サベナ航空」の意味・わかりやすい解説

サベナ航空
サベナこうくう
SABENA

2001年に倒産消滅したベルギーの航空会社。1923年国営航空として設立,正式名称 Société Anonyme Belge d'Exploitation de la Navigation Aérienneの頭文字をとって SABENAと略称された。当初は西ヨーロッパ諸都市へ飛び始め,1935年アフリカへの路線を開設。第2次世界大戦中は運航を中断したが,戦後ヨーロッパ圏内をはじめ,世界各地へ路線網を拡大,日本へも乗り入れるようになった。1995年政府保有の株式の 49.5%をスイス航空へ売り渡した。ところが 2001年スイス航空の経営が破綻し,サベナ航空もあおりを受けて破産に追い込まれた。そのため子会社のデルタ・エア・トランスポート DATが事業を引き継ぎ,2002年社名を SNブリュッセル航空に変更。のちにヴァージンエクスプレス(→ヴァージン・グループ)と合併して 2007年からブリュッセル航空として,ブリュッセルを拠点にヨーロッパ圏内とアフリカへの長距離定期便を運航している。ブリュッセル航空の保有機は 2011年現在およそ 50機。

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