サンヴィターレ教会(読み)サンヴィターレきょうかい

世界の観光地名がわかる事典 「サンヴィターレ教会」の解説

サンヴィターレきょうかい【サンヴィターレ教会】

イタリア北部の都市ラヴェンナ(Ravenna)の市街にある、八角形をしたレンガ造りの聖堂を持つ、548年に献堂された教会。このころ、ラヴェンナは東ローマ(ビザンチン)帝国の勢力下にあり、総督府が置かれていたことから、同市には初期キリスト教時代のビザンチン様式モザイクが数多く残っている。この教会では、その当時の代表的なモザイクの一つを見ることができる。教会内部のドームとその周辺は色鮮やかなモザイクで覆われ、中でも東ローマ帝国皇帝ユスティニアヌス1世と皇妃テオドラが描かれたモザイクは、ビザンチン美術傑作の一つとされている。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android