シャンマイ(英語表記)Schammai

改訂新版 世界大百科事典 「シャンマイ」の意味・わかりやすい解説

シャンマイ
Schammai

紀元前後のユダヤ教律法学者。生没年不詳。ヒレル創始になる〈ヒレル派〉と並んでパリサイ派ラビの律法解釈に大きな影響を及ぼした学派〈シャンマイ派〉を創始した。旧約律法(トーラー)を解釈して,日常生活,祭儀,儀礼行為に適用するにあたり,ヒレル派に比してより厳格な立場をとった。反ローマの急進的な抵抗運動を展開した熱心党に思想的に近かったといわれるが,後70年のエルサレム滅亡後はその影響力を失った。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャンマイ」の意味・わかりやすい解説

シャンマイ
Shammai

紀元前後のユダヤ教の指導的律法学者。パリサイ派に属し,ヒルレル派に対立して,モーセの律法に対する厳格性,異邦人に対する偏狭性を固守した。また,パレスチナのローマ権力としばしば紛争を起した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android