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ヒレル ヒレルHillel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒレル
Hillel

[生]前70頃
[没]後10頃
ユダヤ教のラビ。バビロン生れ。 40歳頃エルサレムに遊学し,パリサイ人の指導者となった。当時パリサイ派内で有力であったシャンマイ派に対抗して,演繹と類推をもとにした律法解釈の方法を「7則」にまとめ,進歩的論理主義の立場に立った。また倫理の面では,律法全体の精神を「自分にとっていやなことを隣人に対してするな」という,キリスト教の黄金律を逆に表現したような形で要約し,異教徒や改宗者に対しても開かれた態度で接した。シャンマイ亡きあと,ヒレルに従うものがヒレル派を形成,律法解釈の主流を占めた。

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世界大百科事典 第2版の解説

ヒレル【Hillel】

紀元前後のユダヤ教の律法学者で,イエスよりも年長の同時代人。生没年不詳。〈シャンマイ派〉と並んでパリサイ派ラビの律法解釈に大きな影響を与えた〈ヒレル派〉の創始者。ユダヤ教徒の日常生活,祭儀,儀礼行為に関する宗教的規定(ハラハー)を旧約律法(トーラー)から導き出すための諸規範を定めた。シャンマイに比して穏健な判断を示し,後70年のユダヤ戦争以後はヒレル派がユダヤ教全体に対する指導的立場となった。【大貫 隆】

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