セントラルベッドフォードシャー(英語表記)Central Bedfordshire

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

セントラルベッドフォードシャー
Central Bedfordshire

イギリスイングランド中南部の単一自治体(ユニタリー unitary authority)。行政府所在地チックサンズ。大部分が旧ベッドフォードシャー県に属するが,一部バッキンガムシャー県とケンブリッジシャー県から分離した地域も含む。2009年にベッドフォードシャー県がベッドフォードとセントラルベッドフォードシャーに分割されて成立。チルターン丘陵北東の延長にあたる丘陵地帯とウーズ川の幅広い谷からなる。大部分が農業地帯で,芽キャベツ,ジャガイモ,エンドウ,コムギオオムギなどが栽培されるほか酪農も行なわれ,野菜や牛乳をロンドンに出荷している。北西で採掘される粘土を使った煉瓦製造は地域経済にとって重要。南部のダンスタブル麦わら帽子の製造で知られていたが,今日では自動車製造,製紙,印刷業などが行なわれる。また,付近で白亜が産出され,セメント加工用に輸送される。ダンスタブル南部のチルターン丘陵には 1931年に開園した面積 2.4km2のウィップスネード動物園があり,ハンググライダーなどのスポーツも楽しめる。面積 716km2。人口 25万2900(2009推計)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android