トレビの噴水(読み)トレビのふんすい(英語表記)Fontana di Trevi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トレビの噴水」の意味・わかりやすい解説

トレビの噴水
トレビのふんすい
Fontana di Trevi

ローマの中央部にある噴水彫刻。もとは L.アルベルティ作の3つの滝口から水盤に水が注ぐシンプルなものであったが,クレメンス 12世が N.サルビに命じて壮大な規模に改修 (1732~44) 。彫刻は P.ブラッキ。サルビの死後,G.パンニーニが引継いで 1762年に完成。凱旋門をかたどった壁面を背景に半獣半神のトリトンに導かれる海神ネプチューンを主題とする。その劇的な構成から,ローマで最もモニュメンタルな噴水として,また旅行者には背を向けて肩越しにコインを投げて再来を祈る池として知られる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android