ノイマン・モデル(英語表記)von Neumann Model

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノイマン・モデル」の意味・わかりやすい解説

ノイマン・モデル
von Neumann Model

J.フォン・ノイマンが創始した経済成長モデルの一種生産技術として,各財の生産に代替可能な多数の固定係数生産技術を想定し,結合生産を認め,資本財などの生産要素をモデル内で再生産する形で扱っている。この結果,純投資=生産能力増加という関係を明示的に扱い,期間分析の手法で動学的な経済分析を行なえるようになった。ノイマン・モデルの発展型には,産業連関表を活用したターンパイク・モデルがあり,この最大均衡成長経路を「ノイマン経路」と呼ぶところにも貢献の大きさがうかがえる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android