ハイパーカード(英語表記)HyperCard

翻訳|HyperCard

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハイパーカード」の意味・わかりやすい解説

ハイパーカード
HyperCard

カード型のデータベースシステムで,ハイパーテキストを実装したソフトウェアアップルビルアトキンソンが同社のパーソナル・コンピュータ,マッキントッシュ向けに開発し,1987年に発表した。内蔵されたスクリプト言語ハイパートーク HyperTalkを使用してドキュメントを作成したり,データベース構築に利用できる。ドキュメントにはテキストのほか,静止画,動画,音声などのデータをはりつけることができるため,ゲーム制作などにも用いられた。操作プログラム実行が簡単に行なえるほか,大きな特徴として,1枚のカードから他のカードへのリンク機能があり,これによって独自の世界をつくり出した。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「ハイパーカード」の解説

ハイパーカード

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世界大百科事典(旧版)内のハイパーカードの言及

【CAI】より

…専門のプログラマーでなくても簡単に教材が作成できることを目的にさまざまなシステムが開発されてきた。最近では,ハイパーカードや各種のホームページ作成ソフト(HTML記述ソフト)がある。
[知的CAI]
 伝統的CAIの持つ問題点を克服するために,知的CAIの研究が始まった。…

【マルチメディア】より

…しかし十余年を経過した今日では,その呼名はほとんど使われない。 なお,マルチメディアの基礎を築いた功労者としては,コンピューターを〈文字だけの機械〉から〈絵も音楽も入れられる機械〉に切り替えることに尽力したアラン・ケイ,ハイパーテキストの提唱者テッド・ネルソン,ハイパーカードを開発したビル・アトキンソン,マッキントッシュによってマルチメディアを普及させたスティーブン・ジョブズらの名前がまず挙げられる。研究機関ではゼロックスのパロアルト研究所(PARC),MITメディア・ラボの貢献が大きい。…

※「ハイパーカード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」