北・中央アジアの遊牧国家の君主の称号。漢字では可汗と音写される。通説では、5世紀の初頭モンゴル高原に建国した柔然(じゅうぜん)の君主が採用したのが最初である。しかし、もっと古くから鮮卑(せんぴ)の族長の称号として用いられていたという異説もある。柔然ののち、突厥(とっけつ)、ウイグル、モンゴル帝国などの君主は、みなハガンと号した。このghが脱落してkhān, khanとなり、カラ・ハン朝、西遼(せいりょう)(カラ・キタイ)などの君主はハーン(カーン)またはハン(カン)と号し、中国では汗と書いた。可汗を大汗の意味に用いることもあった。可汗の夫人は可敦(カトンまたはハトン)とよばれた。
[護 雅夫]
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
…呼称はチュルクTürkの音訳で,〈とっけつ〉とも呼ばれる。その君主は可汗またはハガン(カガン)Qaghanと呼ばれる。その下に小可汗(小ハガン),葉護(ヤブグ)などの諸侯がいて,支配階層を形成した。…
※「ハガン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新