バーデン・ウュルテンベルク(読み)ばーでんうゅるてんべるく(英語表記)Baden-Württemberg

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

バーデン・ウュルテンベルク
ばーでんうゅるてんべるく
Baden-Württemberg

ドイツ南西部を占める州。面積3万5751平方キロメートル、人口1052万4400(2000)。州都シュトゥットガルト。1952年に旧バーデン州と旧ウュルテンベルク州が合併、成立。州域は、シュワルツワルト山地と層階地形(ケスタ)のシュウェービッシェ・アルプ山地により3地域に区分される。西縁のライン川沿岸のバーデン地方は、温暖な気候と肥沃(ひよく)な土壌に恵まれ、ブドウ・果樹栽培や園芸農業が行われ、フライブルクカールスルーエハイデルベルクなどの都市がある。北部から中部はネッカー川流域で、ハイルブロン以北は農業地帯、南のシュトゥットガルト周辺は工業地帯。南東部のシュワーベン地方はドナウ川の流域で、ボーデン湖からドナウ川まではアルプス前地の酪農地帯をなし、フリードリヒスハーフェンなどの都市がある。州内には自動車、航空機、機械など各種工業が発達し、農家の兼業化率も高い。

[朝野洋一]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android