翻訳|Heidelberg
ドイツ南西部,バーデン・ビュルテンベルク州の都市。人口13万9672(1999)。ネッカー川河畔に位置し,中世以来のハイデルベルク大学とウィッテルスバハ家の古城(遺跡)で著名な歴史的観光都市で,大学のほかに多数の研究施設や教育機関を擁する。経済的には観光が重要な役割を果たしてきたが,新市街には繊維・機械などの近代工業も発達している。都市ハイデルベルクの起源についてはほとんど知られていない。地名の史料初出は1196年,おそらく11世紀以来存在した砦の下に発達した都市的定住地に由来する。旧市街は比較的整然とした格子状をなし,15世紀建立の聖霊教会をはじめルネサンス,バロック様式の古い建物を残している。1214年以降ウィッテルスバハ家のライン宮中伯(後に選帝侯)に属し,その宮廷所在地として発展,1386年の大学建設後は文化的意義も増大した。早くから宗教改革の影響を受け,選帝侯は1556年にプロテスタントに改宗した。17世紀には三十年戦争やファルツ継承戦争の戦火で経済的活力を失い,また宮廷のマンハイム移転(1720)の結果,政治的機能をも喪失,1803年新設のバーデン大公国に帰属した。
執筆者:魚住 昌良
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ドイツ,バーデン‐ヴュルテンベルク州にある都市。ネッカー川に臨む古都で,13世紀以来プファルツ伯の居城があった。ハイデルベルク大学は1386年の創立で,ドイツ最古のものである。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
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