パスキエ家の記録(読み)パスキエケノキロク

デジタル大辞泉 「パスキエ家の記録」の意味・読み・例文・類語

パスキエけのきろく【パスキエ家の記録】

原題、〈フランスChronique des Pasquierデュアメルの連作長編小説。1933年から1945年にかけて刊行された「ル‐アーブルの公証人」「聖ヨハネの夜」「シュザンヌと若者たち」など全10巻の総称。架空の人物ローラン=パスキエ回想録という体裁をとり、ブルジョア家庭の歴史を通じて、19世紀末から1930年代に至る時代の全体像を描こうとする試み。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パスキエ家の記録」の意味・わかりやすい解説

パスキエ家の記録
パスキエけのきろく
Chronique des Pasquier

フランスの作家ジョルジュ・デュアメル大河小説。 10巻,1933~45年刊。 1880年代から 1920年代のパリ舞台に,一ブルジョア家庭の歴史をたどり,ローラン・パスキエの成長を語る自伝的な作品

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