ヒ(砒)素中毒(読み)ひそちゅうどく

百科事典マイペディア 「ヒ(砒)素中毒」の意味・わかりやすい解説

ヒ(砒)素中毒【ひそちゅうどく】

ヒ素化合物の誤飲吸入などによる中毒。急性中毒は無機ヒ素化合物亜ヒ酸など)の誤飲によるものが多く,急性胃腸炎を起こし,嚥下(えんげ)困難,嘔吐(おうと),下痢発疹などを呈し,ショクや麻痺が起こって死に至ることもある。治療は胃洗浄,催吐剤バルBAL)の投与など。慢性中毒では食欲不振,嘔吐,下痢,発疹,角質増殖,色素沈着,神経症状などをきたす。治療は酸化マグネシウムなどの投与。
→関連項目森永ヒ(砒)素ミルク中毒事件

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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