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亜ヒ酸 あヒさん arsenious acid

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

亜ヒ酸
あヒさん
arsenious acid

H3AsO3酸化ヒ素を水に溶かしたとき水溶液中に存在すると考えられる酸のことで,その塩は知られているが,酸そのものは得られていない。また酸化ヒ素 (III) As2O3 の俗称として用いられることがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

亜ヒ酸
あひさん
arsenious acid

三酸化二ヒ素As2O3を水に溶かしたとき(20℃の水100ミリリットルに2.0グラムまで溶ける)生成するとされる酸H3AsO3。ホウ酸と同じ程度の弱酸。亜ヒ酸塩は多く知られているが、遊離の酸は得られていない。塩酸酸性溶液から硫化水素によって黄色の硫化ヒ素As2S3を沈殿し、アンモニアを加えると亜ヒ酸塩となって溶解する。この反応は亜ヒ酸イオンの定性分析に用いられる。酸性溶液では安定であるが、アルカリ性では酸化されやすくなる。弱アルカリ性溶液でヨウ素によって定量的にヒ酸に酸化されるので定量分析に用いられる。有毒。三酸化二ヒ素を無水亜ヒ酸と俗称することがある。またさらにこれを単に亜ヒ酸とよぶことがあり、日本薬局方でも亜ヒ酸としてAs2O3>99.5%と規定してある。ヒ素化合物として農薬の原料となるほか、ガラスの色消しや、変質剤、補血剤などとして医薬品に用いられる。猛毒で致死量は0.1グラムとされているが、活性炭やコロイド状の鉄などに吸着されるので、これらが解毒剤として用いられる。[守永健一・中原勝儼]

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