フタバアオイ(双葉葵)(読み)フタバアオイ(英語表記)Asarum caulescens

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フタバアオイ(双葉葵)」の意味・わかりやすい解説

フタバアオイ(双葉葵)
フタバアオイ
Asarum caulescens

ウマノスズクサ科多年草本州の福島県以南に分布し,山中木陰に生える。茎は地上をはって節から根を出し,葉は一年生で茎の先に 2枚互生してつき,長い葉柄がある。葉身ハート形で質が薄く両面に長い軟毛がある。春に,葉間に柄のある淡紅紫色の花を 1個横向きにつける。花被は筒状となるが合着はせず,基部まで裂け目が入っている。上半分は 3裂して反曲する。京都の賀茂御祖神社賀茂別雷神社祭事に用いられ(→葵祭),また徳川家の葵紋もこれである。

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