ベルゴロド州(読み)ベルゴロド(英語表記)Belgorod

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベルゴロド州」の意味・わかりやすい解説

ベルゴロド〔州〕
ベルゴロド
Belgorod

ロシア西部の州。州都ベルゴロド中央ロシア高地南西部にあり,ウクライナに接する。ドネツ川ドン川両流域に入る。比較的温暖な大陸性気候で,平均気温は 1月-8℃,7月 20~21℃。年降水量 450~500mm。大部分が森林ステップ地帯で,南東端部がステップ地帯に入る。豊かな中央黒土帯にあり,農業が発展しており,主要作物はオオムギコムギテンサイ,ヒマワリ,コエンドロ(香油採取用)などで,果樹園も多い。畜産はウシの飼育が中心である。クルスク異常磁域(クルスク州を中心にベルゴロド州,オリョール州にかけて広がる磁気異常地域)にあり,北東部のグブキン,レベジなどで大規模な鉄鉱開発が進んでいる。チョークの産地でもある。工業は農産物加工(製糖,果実・野菜缶詰,香油)と建設資材工業(セメント,チョーク)に加え,機械工業も発展している。州内をモスクワとウクライナのハルキウハリコフ),ドンバス方面を結ぶ幹線鉄道,ハイウェーが通る。面積 2万7100km2。人口 151万1603(2005推計)。

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