メデリン会議(読み)メデリンかいぎ(英語表記)Conferencia de Medellín

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メデリン会議」の意味・わかりやすい解説

メデリン会議
メデリンかいぎ
Conferencia de Medellín

1960年代のラテンアメリカカトリック教会勢力が急進化を示した会議。 1968年8月,コロンビアメデリンでローマ教皇パウロ6世出席のもと,ラテンアメリカ司教会議 CELAM第2回総会が開かれた。同会議でラテンアメリカのカトリック教会は,暴力的手段を用いず,この地域での社会的不平等の是正や,軍部支配の強権的政治体制に向って積極的に行動すべきことを決議した。それまで保守主義だったカトリック教会内で,これを境に急進的聖職者が台頭し,一部は解放の神学構築へ向った。 79年メキシコのプエブラで開催された CELAM第3回総会ではこれら左派と巻返しをはかる右派の勢力がほぼ伯仲し,激しい論議がかわされた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android