カトリック教会(読み)カトリックキョウカイ(英語表記)Catholic Church

翻訳|Catholic Church

デジタル大辞泉 「カトリック教会」の意味・読み・例文・類語

カトリック‐きょうかい〔‐ケウクワイ〕【カトリック教会】

ローマカトリック教会のこと。公教会

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精選版 日本国語大辞典 「カトリック教会」の意味・読み・例文・類語

カトリック‐きょうかい‥ケウクヮイ【カトリック教会】

  1. 〘 名詞 〙 ローマ‐カトリック教会の略。ローマ教皇首長とするカトリック系の教会。天主公教会
    1. [初出の実例]「加特力教会は思想の自由と矛盾せる主義を持して」(出典:真理一斑(1884)〈植村正久〉九)

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旺文社世界史事典 三訂版 「カトリック教会」の解説

カトリック教会
カトリックきょうかい
Catholic Church

一般的にはアリウス派などの異端プロテスタントに対して,ローマ−カトリック教会をさす
語源はギリシア語のカトリコス(普遍的の意)。キリスト教勢力の拡大につれてローマ領内やオリエント各地に信徒集団が成立し,これを教会といった。各層の入信者の増加や寄進による教会財産の増加は,信徒の組織と教導,財産の管理にあたる僧職を発生させ,やがて信仰や教義が多岐化したために諸教会に派閥が発生したが,ニケーア公会議などによって三位一体説がカトリックと認められるようになり,これ以外は異端として禁止された。グレゴリウス1世のときローマ教会の首位権が主張され,教皇権を確立,ゲルマン人への布教を強化した。フランク王国のカールに対してローマ皇帝の戴冠を行い,コンスタンティノープル教会(=ビザンツ帝国)に対抗した。8世紀の聖像崇拝論争以来の対立によって,11世紀には西のローマ教会と東のコンスタンティノープル教会は完全に分裂した。その後,ローマ−カトリックは,16世紀の宗教改革によってイギリスドイツ・北欧などをプロテスタントに奪われたが,反宗教改革で体制をたてなおし,イタリア・フランス・スペイン・ポルトガル・南ドイツ・ポーランドラテンアメリカなどに大きな勢力をもつ。

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百科事典マイペディア 「カトリック教会」の意味・わかりやすい解説

カトリック教会【カトリックきょうかい】

ローマ・カトリック教会

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世界大百科事典(旧版)内のカトリック教会の言及

【読み書きそろばん(読み書き算盤)】より

…また,15世紀中葉J.グーテンベルクによって金属活字印刷術が発明され,ヨーロッパの各地に続々と印刷工房が生まれたが,手写本と比較してはるかに安価に製作された印刷本にしても,当初は教会や学者・学生を対象にしたもので,その大半は民衆の日常生活とは無縁のラテン語書で占められていた。ラテン語教育
[16~18世紀]
 民衆の読み書きそろばんの歴史において著しく貢献したのは,宗教改革以後のプロテスタント教会とカトリック教会である。プロテスタント教会は聖書の理解に基づく個人的信仰の確立をめざし,聖書の母国語への翻訳を行い,これを読ませるために民衆教育の普及に積極的に取り組んだ。…

【ローマ・カトリック教会】より

…〈普遍的〉〈全体的〉を意味するギリシア語katholikosに由来する〈カトリック〉という言葉は,〈一〉〈聖〉〈使徒伝来〉などとともに,真のキリスト教会の特徴を示す言葉として古くから用いられてきた。しかし,今日〈カトリック教会〉といえば,プロテスタントの諸教派,東方正教会などから区別された,使徒ペテロの後継者であるローマ司教(ローマ教皇)を最高の指導者と仰ぐ,全世界に約6億の信徒を擁するローマ・カトリック教会のことである。 ローマ・カトリック教会の第1の特徴は,使徒たちの後継者である司教,および彼を助ける司祭,助祭からなる教階制度あるいは聖職位階制度の確立である。…

※「カトリック教会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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