ユウギリソウ(夕霧草)(読み)ユウギリソウ(英語表記)Trachelium caeruleum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ユウギリソウ(夕霧草)」の意味・わかりやすい解説

ユウギリソウ(夕霧草)
ユウギリソウ
Trachelium caeruleum

キキョウ科の多年草。ヨーロッパ南部,北アフリカ原産。切り花用に栽培され,ときには花壇,鉢物に使われる。茎は高さ 30~100cm,木質化して直立し,全体に無毛で青みを帯びる。葉は短い柄があって互生し,卵形であらい鋸歯があり,先はとがる。6~9月に,大型の散房花序を頂生する。花冠は小さな管状で長いおしべが飛出している。普通は青紫色で光沢があるが,白色,肉色,汚黄色などの変種がある。全体の感じはむしろオミナエシなどに似ている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android