デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「万代常閑」の解説
万代常閑 もず-じょうかん
延宝3年生まれ。備前岡山藩医。万代家11代常閑。家伝の妙薬「反魂丹(はんごんたん)」を富山藩につたえ,富山売薬の祖とあおがれた。天和(てんな)3年(1683)富山藩主前田正甫(まさとし)に薬を献上したこと,あるいは正甫の家臣を常閑が長崎で治療したことが機縁という。正徳(しょうとく)2年11月20日死去。38歳。姓は「まんだい」ともよむ。
…足利将軍家や戦国武将の畠山氏も使ったといわれるから,16世紀ごろからの薬方である。越中富山の反魂丹の由来には諸説があるが,17世紀末に備前岡山藩の万代常閑(まんだいじようかん)(第11代)が伝えた薬方だとする点では一致している。万代家には先代の第10代常閑が反魂丹をつくり,これを参勤交代で往還する諸大名が買い求めたという記録がある。…
※「万代常閑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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