精選版 日本国語大辞典 「中手・中稲」の意味・読み・例文・類語
なか‐て【中手・中稲】
〘名〙
※東大寺諷誦文平安初期点(830頃)「花に約ては先(わせ)に披(さ)く花、中(ナカテ)に披く花、後(おくて)に披く花有り」
③ 中間のあたり。
※申楽談儀(1430)勧進の舞台、翁の事「舞台の日隠しの柱の中てよりは側(そば)へ寄せて」
④ =なかで(点)
※俳諧・鷹筑波(1638)二「我石に我と中手や置ぬらん おこれば扨もいたきりんびゃう〈正平〉」
※上井覚兼日記‐天正一一年(1583)一〇月一日「去春已来阿蘇家・当方御和平候之処、頃与風手切候、驚入候、いかなる佞人之中手なとにて候哉」
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