主穀式(読み)シュコクシキ

デジタル大辞泉 「主穀式」の意味・読み・例文・類語

しゅこく‐しき【主穀式】

畑作中心の農法で、禾穀かこく類の作付け休閑とを組み合わせた、ふつう3年2作の耕作方法。休閑輪圃りんぽ式。

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精選版 日本国語大辞典 「主穀式」の意味・読み・例文・類語

しゅこく‐しき【主穀式】

〘名〙 穀物を主とした作付様式の一つ耕地草地とを永続的に分離して、耕地の全部または大部分に穀物栽培を行なう。耕地を数区に分割して栽培を行なうので数圃式経営とも呼ばれる。ヨーロッパ各地で民族大移動後に普及し、現在でも、人口密度の低いところに残っている。主穀式農法。主穀農業。→輪栽式

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世界大百科事典(旧版)内の主穀式の言及

【作付け】より

… 農業の歴史についての記述などの中でしばしば用いられている〈作付け方式〉は,作付け体系と地力維持方式とを総合した土地利用の歴史的な発展段階を表す区分として用いられることが多い。代田(だいでん)式(開拓した土地に無肥料で作物を栽培し,地力が消耗するとそこを放棄してしまう最も原始的な作付け方式),主穀式(畑に穀物だけを作付け,地力回復のために3年に1回休閑する三圃(さんぽ)式などのような作付け方式。主として古代から中世のヨーロッパなどで行われた),輪栽式(ムギ類とビート,クローバーなどとを1年交替で作付ける方式。…

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