精選版 日本国語大辞典 「兜率天の内院」の意味・読み・例文・類語
とそつてん【兜率天】 の 内院(ないいん)
仏語。兜率天にある七宝で飾られた四九重の宝宮があるところ。一生補処(いっしょうふしょ)の位にある菩薩が住むとされ、かつて釈迦もこの世に現われる前世に住し、今は彌勒菩薩が住し、法を説くとされる。日本では古くよりこの内院に対し、外院があり、外院には天人が遊楽し、内院を彌勒菩薩の浄土と見、四九院があるとする。兜率の内院。→一生補処。
※延宝版宇津保(970‐999頃)俊蔭「我は、むかし兜率天(トソツテン)の内院の衆生なり」
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