出雲節(読み)イズモブシ

デジタル大辞泉 「出雲節」の意味・読み・例文・類語

いずも‐ぶし〔いづも‐〕【出雲節】

江戸末期、出雲国安来やすぎで発生した民謡海路、日本海沿岸および九州地方にまで伝わった。博多節安来節などの源流とされる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「出雲節」の意味・読み・例文・類語

いずも‐ぶし いづも‥【出雲節】

〘名〙 出雲国(島根県)に発生した民謡。初め嘉永安政一八四八‐六〇)の頃、出雲国安来(やすき)で起こり、海路を経て、日本海沿岸および九州地方にも及んだ。出雲崎節、仙台節、博多節、安来節(やすきぶし)の源流をなしている。「雨ではことづけ、風では便り」と唄い出し、願をかける文句のあと、「表はドンチャン、裏からコッソリ」の囃子詞(はやしことば)がつく。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の出雲節の言及

【泥鰌掬】より

…安来は江戸時代に砂鉄の積出港として栄えたが,安来節はその遊里での騒ぎ歌であった。曲の原調は〈出雲節〉とも〈さんこ節〉ともいわれるが,それを改良して安来で育ったのが安来節である。安来節【西角井 正大】。…

※「出雲節」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android