口上看板(読み)コウジョウカンバン

デジタル大辞泉 「口上看板」の意味・読み・例文・類語

こうじょう‐かんばん〔コウジヤウ‐〕【口上看板】

歌舞伎などで、座元口上を記した看板。上演狂言の由来説明や、俳優出勤欠勤などの事情説明などに用いた。

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精選版 日本国語大辞典 「口上看板」の意味・読み・例文・類語

こうじょう‐かんばん コウジャウ‥【口上看板】

〘名〙 芝居看板一つ。座元の口上書を記したもの。興行開演や俳優の出勤などの事情、新下り俳優の芸名披露などに用いた。

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世界大百科事典(旧版)内の口上看板の言及

【口上】より

…江戸期には,浄瑠璃所作事の開幕に際して,幕前で太夫連名と役割を披露する口上があり,また一幕目終了時にも二番目の口上が行われた。劇場表には,その興行の趣旨を記した〈口上看板〉が掲げられた。人形浄瑠璃では現在でも,上演に先立ち,浄瑠璃名題,太夫,三味線,人形遣いを紹介する口上が行われている。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」