和賀・稗貫一揆(読み)わがひえぬきいっき

百科事典マイペディア 「和賀・稗貫一揆」の意味・わかりやすい解説

和賀・稗貫一揆【わがひえぬきいっき】

近世初頭,陸奥(むつ)国に起きた一揆豊臣秀吉による奥州仕置に伴い,従来の領主権を失った和賀義忠・稗貫広忠は1590年10月軍勢(土卒2000人ともいう)を率いて稗貫郡の鳥谷ケ崎(とやがさき)城に秀吉方の浅野重吉(しげよし)を包囲した。南部信直(のぶなお)により重吉は救出され,翌年交戦で一揆勢は鎮圧されている。なお1600年10月に関ヶ原の戦に乗じて和賀忠親ら一揆の残党伊達(だて)政宗の支援を受けて蜂起しているが(岩崎一揆),南部氏により鎮圧されている。

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