精選版 日本国語大辞典 「唐土・唐」の意味・読み・例文・類語 もろ‐こし【唐土・唐】 (「諸越(しょえつ)」の訓読みからできた語か。諸越は百越などと同意) 昔、日本から中国をさして呼んだ名称。また、中国から伝来した事物に冠しても用いた。「唐土船」「唐土書」など。中国の春秋戦国時代に、現在の浙江省を中心として勢力をふるっていた越との交通が盛んであったところから、本来はその地方をさしていたが、しだいに中国全土の呼称となり、唐(とう)・唐土(とうど)と同義化した。※書紀(720)推古一五年七月(岩崎本訓)「大礼小野臣妹子(いもこ)を大唐(モロコシ)に遣す」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報