デジタル大辞泉 「唐土」の意味・読み・例文・類語
もろ‐こし【唐=土/▽唐】
2 昔、中国から伝来したものにつけた語。
[補説]中国南方の
日本から中国をさしてよんだ古称。「諸越」を訓読してできた語とされる。諸越は百越と同義で、「越(えつ)」とは元来、中国の春秋戦国時代に、現在の浙江(せっこう)省からベトナムあたりにかけて勢力を振るっていた国の名称であったが、古代日本と越の諸国との交通が盛んであり、遣唐使船が浙江省あたりに着いたりしたことから、本来はその地方だけをさしていた名称が、しだいに中国全土の名称へと拡大し、「唐(とう)」「唐土(とうど)」「漢土(かんど)」と同義となった。また、中国から渡来した事物を表す名称の上に冠して、漢詩を「唐土歌(もろこしうた)」、中国人を「唐土人(もろこしびと)」、中国船を「唐土船(もろこしぶね)」、中国の書物を「唐土書(もろこしぶみ)」などと称するように意味が拡大してきた。
[藁科勝之]
…中世の物語草子や幸若舞・説経節などの語り物にあらわれる架空の地名。日本と中国(唐土)との潮境にあったとされる海。そこでは異界の者との闘争などが起こるのが普通で,たとえば幸若舞の《大織冠(たいしよかん)》では人と修羅とが戦い,《百合若大臣(ゆりわかだいじん)》では魔界の者のような蒙古(むくり)軍と戦うことになっており,《浄瑠璃物語》ではやや文芸化され,唐土の猿と日本の猿とが争ったとされる。…
…中世の物語草子や幸若舞・説経節などの語り物にあらわれる架空の地名。日本と中国(唐土)との潮境にあったとされる海。そこでは異界の者との闘争などが起こるのが普通で,たとえば幸若舞の《大織冠(たいしよかん)》では人と修羅とが戦い,《百合若大臣(ゆりわかだいじん)》では魔界の者のような蒙古(むくり)軍と戦うことになっており,《浄瑠璃物語》ではやや文芸化され,唐土の猿と日本の猿とが争ったとされる。…
※「唐土」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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