安全保障理事会常任理事国(読み)あんぜんほしょうりじかいじょうにんりじこく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

安全保障理事会常任理事国
あんぜんほしょうりじかいじょうにんりじこく

安全保障理事会常任理事国5,非常任理事国 10の計 15ヵ国のメンバーから成る。国連憲章第 23条により「中華民国,フランス,ソビエト社会主義共和国連邦,グレート・ブリテンおよび北部アイルランド連合王国,アメリカ合衆国は,安全保障理事会の常任理事国となる」と規定されており,この5大国は安全保障理事会の決定に関し拒否権が認められている。なお,1971年 10月から中華人民共和国が中華民国の議席を占めており,91年 12月からロシア連邦ソ連の議席を継承している。他方,非常任理事国はその他の加盟国のなかから,国際の平和と安全の維持に対する貢献,議席の衡平な地理的分配を考慮しながら国連総会で選挙する (任期2年,毎年半数改選,連続再選は不可) 。議席の地理的配分は 63年に決定されたもので,アジア2,アフリカ3,ラテンアメリカ2,西欧その他2,東欧1となっている。日本は,58年の初当選以来 93年までに7回つとめた。なお,国連総会は 92年 12月,安全保障理事会の構成を再検討する決議案を採択している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android