ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
ソビエト社会主義共和国連邦
ソビエトしゃかいしゅぎきょうわこくれんぽう
Soyuz Sovetskikh Sotsialisticheskikh Respublik; Union of Soviet Socialist Republics
前身はロシア帝国で,1917年のロシア革命を経て元の帝国領土内にロシア連邦,ザカフカジエ連邦(→ザカフカジエ),ウクライナ,白ロシアの四つの社会主義共和国が樹立された。憲法制定権をもつこれらの共和国は 1922年12月30日にソ連を結成。後年いくつもの社会主義共和国が成立し,1956年には連邦構成国数は 15になった。1990年の時点でソ連には 20自治共和国,8自治州,10自治管区,6地方,114州が存在した。広大な国土,豊かな天然資源を利用し 1950年代までに世界の最先進工業国になった。1980年代後半に行なわれたペレストロイカ,グラスノスチに代表される改革は,結果的に連邦構成国の主権宣言や独立宣言を招き,1991年12月ソ連は崩壊した。独立国家共同体がその地位を引き継いだが,国際法や外交にかかわる諸問題ではロシアが代表するかたちとなった。(→ソ連共産党,ソ連の政治制度,ロシア史)
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