山本山(読み)やまもとやま

日本歴史地名大系 「山本山」の解説

山本山
やまもとやま

旧魚沼郡内の山地部がほぼ終わって平野部が展開する境にあり、山頂からの眺望は広闊である。標高三三六・一メートル。山麓の東から南にかけて上片貝かみかたかい塩殿しおどのいけはら池中いけなか新田、北麓には山本・西中にしなか谷内やち集落が散開する。山麓周辺の地字には、花立はなたて白山下はくさんした大日だいにち石動下いするぎしたそういり戸隠とがくし山王林さんのうばやし旅屋場たやば経振坂へふりざかなどの山岳信仰にかかわる地名が多く、聖地とされていたことが知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の山本山の言及

【小千谷[市]】より

…特産は近世に起源をもつニシキゴイで,生きた宝石としてブームを呼び,3競売所がある。山本山(336m)は信濃川の河岸段丘で,山頂を谷地山台と呼び乳牛の放牧場で,中腹はスキー場,北麓に最大出力12.3万kWの小千谷発電所があり,さらに90年同出力20.6万kwの小千谷第2発電所が運転を開始した。朝日山,慈眼寺は戊辰戦争の史跡である。…

【玉露】より

…緑茶の最高級品。1835年(天保6)ころ山本山6代目の山本徳翁が売り出したとも,68年(明治1)に辻利右衛門がはじめて作ったともいわれる。一番茶の新芽が伸びる時期に,茶畑の全面を葭簀(よしず)や化学繊維の黒網で20日間ほどおおい,太陽光線を1/10くらいにまで制限した下で育てて摘採する。…

※「山本山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」