… 日本映画のスター・システムは初期の松竹蒲田映画とともに始まる。日本映画のスター第1号として知られる女優・栗島すみ子は,第1回主演作《虞美人草》(1921)以来すばらしい人気で,川田芳子,五月信子とともに初期蒲田の三大女優時代をつくった。この三大女優を一堂に集めた《母》(1924)が1924年大阪道頓堀に新築された当時東洋一の映画劇場〈松竹座〉で公開されたときに主演者たちが出席することになったが,そのとき,大阪駅に出迎えた人波は空前のことだといわれ,〈日本におけるスター・システム勃興期の記念すべき出来事〉になった(筈見恒夫《映画百年史》)。…
※「川田芳子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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