床子(読み)ソウジ

デジタル大辞泉 「床子」の意味・読み・例文・類語

そう‐じ〔サウ‐〕【床子】

《「そう」は「しょう」の直音表記》「しょうじ(床子)」に同じ。
上官などの居る―どもを、みな打ち倒し、損ひたり」〈・一六一〉

しょう‐じ〔シヤウ‐〕【床子】

昔、宮中などで用いた腰掛け。板に脚をつけた机のような形で、寄りかかりがなく、敷物を敷いて使用した。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「床子」の意味・読み・例文・類語

しょう‐じ シャウ‥【床子】

〘名〙 方形の板の四隅に脚をつけた、机に似た腰掛。そうじ。
菅家後集(903頃)「題竹床子
古今著聞集(1254)一〇「長居は、庭に床子に尻かけて候ける」

そう‐じ サウ‥【床子】

〘名〙 (「さう」は「しゃう」の直音表記) 板を並べ打って、四隅に脚をつけた長方形の腰掛。上に敷き物などを敷いて用いた。しょうじ。
※枕(10C終)一六一「上官などのゐるさうじどもを、みなうち倒し、そこなひたり」

ゆか‐の‐こ【床子】

〘名〙 簀子(すのこ)のこと。

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