引接・引摂(読み)いんじょう

精選版 日本国語大辞典 「引接・引摂」の意味・読み・例文・類語

いん‐じょう ‥ゼフ【引接・引摂】

〘名〙
仏語阿彌陀仏菩薩念仏の人の臨終にあらわれて浄土に導き、救いとること。いんせつ
往生要集(984‐985)大文二「与無量聖衆。同時讚嘆。授手引接」
曾我物語(南北朝頃)一「観音勢至蓮台をかたぶけ、安養浄刹にいんぜうし給へ」 〔報恩経‐七〕
部屋などに導き入れること。いんせつ。
空華日用工夫略集‐応安四年(1371)二月一八日「余引接方丈而茶話」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報