浄刹(読み)ジョウセツ

デジタル大辞泉 「浄刹」の意味・読み・例文・類語

じょう‐せつ〔ジヤウ‐〕【浄刹】

清浄な国土浄土
清浄な寺院。また、その境内

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精選版 日本国語大辞典 「浄刹」の意味・読み・例文・類語

じょう‐せつジャウ‥【浄刹】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「せつ」は「刹」の慣用音、「刹」は梵語 kṣetra (国土、世界)の音訳 )
  2. 仏の住む清浄な国土。浄土。
    1. [初出の実例]「従来猒離此穢土本願託生彼浄刹」(出典万葉集(8C後)五・七九四右詩)
    2. 「彌陀の浄刹(ジャウセツ)に往生せんと思し召さるべし」(出典:源平盛衰記(14C前)三九)
    3. [その他の文献]〔沈約‐内典序〕
  3. 清浄な道場。寺院の境域。寺院。
    1. [初出の実例]「祇園精舎建しかは、厳浄の宮殿、微妙の浄刹(じゃうセツ)」(出典:太平記(14C後)二四)

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普及版 字通 「浄刹」の読み・字形・画数・意味

【浄刹】じようさつ

寺院。

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