精選版 日本国語大辞典 「挙銭」の意味・読み・例文・類語
こ‐せん【挙銭】
〘名〙 =きょせん(挙銭)
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…8世紀の例では744年に紫香楽(しがらき)宮の造営費用を捻出するために司別に一千貫を出挙した例や,写経所における月借銭(げつしやくせん)の例などがよく知られる。9世紀には山城,摂津,河内で治水事業の財源に銭出挙を利用したこともあり,平安京の西市には出挙銭所も設置されていた。銭以外では酒,布が対象となった例もあるが,民間において郡司らが農民の調庸物を代納することにより生じる債務関係も一種の財物私出挙となったことも見のがせない。…
※「挙銭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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