救い(宗教)(読み)すくい

百科事典マイペディア 「救い(宗教)」の意味・わかりやすい解説

救い(宗教)【すくい】

救済〉ともいう。人間が苦悩から解放され,いやされること。また信仰によって得られる至福の状態。キリスト教では,救世主イエス・キリストを信ずることによって,神の恩寵(おんちょう)としてあたえられる。〈最後の審判〉に至る終末論およびそれにもとづく救済史観がキリスト教的歴史意識の根本仏教では,本来,自己の精進努力による救済(解脱(げだつ)・涅槃(ねはん))が説かれる(自力)が,浄土教では,阿弥陀仏による救済(他力)が説かれる。→解脱

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