デジタル大辞泉
「他力」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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た‐りき【他力】
- 〘 名詞 〙
- ① 他人の力。他から与えられる助力。たりょく。
- [初出の実例]「石は自ら下る者也、上る為には他力をからずして叶はざるごとく」(出典:ぎやどぺかどる(1599)上)
- ② 仏語。自分以外の仏菩薩の力をかりること。特に阿彌陀仏の本願の力によること、またその本願をいう。
- [初出の実例]「言二他力一者、如来本願力也」(出典:教行信証(1224)二)
- 「内々宝蔵に有地蔵
(ぼさつ)を取出し、諸人に拝ませよ。すれば他力といふもの」(出典:歌舞伎・傾城壬生大念仏(1702)上) - [その他の文献]〔往生論註‐下〕
- ③ その人が本来持つ素質以外に、習練や稽古を積むことによって派生的に得られるもの。
- [初出の実例]「けいこをきはめ、たんれんせば、其たりきにて、げいより出る分別かんよう也」(出典:わらんべ草(1660)二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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他力【たりき】
自己以外の力,特に仏・菩薩の力をいう。自力に対する。のち浄土門の信仰において,阿弥陀仏が人びとを救おうとする願(がん)の力をさす。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の他力の言及
【他力本願】より
…阿弥陀仏が一切の衆生を救済しようとしておこした誓願。また浄土教で他力の弥陀の[本願]を頼むことをいう。他力とはみずからの力によらないで,仏・菩薩の力によって救われること,とくに阿弥陀仏の四十八願,別しては第18願による救済をさす。…
※「他力」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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