本訴(読み)ホンソ

デジタル大辞泉 「本訴」の意味・読み・例文・類語

ほん‐そ【本訴】

民事訴訟で、反訴訴訟参加などが行われる場合、その契機となった係属中の訴訟

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精選版 日本国語大辞典 「本訴」の意味・読み・例文・類語

ほん‐そ【本訴】

〘名〙
中世、目的を達せられないまま、長く訴因を保持しつづける訴訟。
相良家文書‐弘安一〇年(1287)五月二日・相良迎蓮譲状「又北方の本訴といひ、五分一といひ、為勲功地之上者そせうを申て可返給也」
越訴に対して、本来の訴訟。
※建武年間記(南北朝頃)「一依訴陳難渋并参決遁避被裁許事。本訴縦雖其理、不越訴
安堵に対して、権利の有無を争う正規の訴訟。
※仁和寺文書‐暦応四年(1341)一一月一六日・雑訴条々「同輩不院宣之以前、不知行露顕之時、可本訴是非之由雖申請、詐偽之企無遁者、永可置訴訟事」
④ 民事裁判で、反訴の提起などが行なわれた場合、その契機となった係属中の訴訟。
朝野新聞‐明治一四年(1881)七月二日「被告代言人即ち高梨哲太郎は素と本訴の原告代言百七名連帯中の一人にして」

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百科事典マイペディア 「本訴」の意味・わかりやすい解説

本訴【ほんそ】

訴訟参加,主参加,反訴などに対して,その基因となった係属中の訴訟をいう。

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