朴英煕(読み)ぼくえいき(英語表記)Pak Yong-hǔi

改訂新版 世界大百科事典 「朴英煕」の意味・わかりやすい解説

朴英煕 (ぼくえいき)
Pak Yong-hǔi
生没年:1901-?

朝鮮詩人評論家ソウル生れ。培材高等普通学校を卒業後日本に留学し,帰国して詩作をはじめる。初期はベルレーヌ,ワイルド等に影響をうけ耽美的な傾向にあったが,マルクス主義文芸理論に触れ,1925年金基鎮らとともにカップ朝鮮プロレタリア芸術同盟)を組織し,左翼文学理論の旗手の一人となった。32年カップ脱退後は親日文学にむかっていった。解放後韓国で大学の講師などをしていたが,朝鮮戦争時に北につれさられたという。主な著作に《小説評論集》(1930),《懐月詩抄》などがある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android