概算要求基準(読み)ガイサンヨウキュウキジュン

デジタル大辞泉 「概算要求基準」の意味・読み・例文・類語

がいさんようきゅう‐きじゅん〔ガイサンエウキウ‐〕【概算要求基準】

シーリング3

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「概算要求基準」の意味・わかりやすい解説

概算要求基準
がいさんようきゅうきじゅん

毎年,財務省が各省庁の予算要求に先立ち,あらかじめその要求額に設ける上限のこと。 1984年度までシーリングと呼んでいた。これは,各省庁自身が要求段階から,その所管する経費をきびしく見直すことによって予算編成作業の効率化をはかり,真に必要な分野に適切な予算配分を行うことを目的としている。これまでの具体的な概算要求基準をみると,財政再建に本格的に取組みはじめた 1980年代以降,次第にきびしいものとなり,82年度予算においては原則として前年同額といういわゆるゼロ・シーリングが設けられ,83年度以降は,さらに前年を下回るマイナス・シーリングが設けられてきた。しかし,91年度には生活関連投資の別枠,92年度には公共投資充実臨時特別措置の別枠が設けられた。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「概算要求基準」の解説

概算要求基準

予算規模の膨張を避けるために、事前に各省庁の予算要求の限度額を示す基準。要求額の上限を示すことから「シーリング(天井)」と呼ばれる。この基準に沿って作成された各省庁からの概算要求はすべて財務大臣に提出され、財務省が予算編成の事務(ヒアリング査定)にあたる。経済財政諮問会議での議論を経て、財務省が作成し、閣議了解される。具体的には各省庁はシーリングに基づき8月末までに概算要求を提出。財務省の査定を経て年末に政府予算案が決まる。通常国会の審議を経て、予算が成立する翌年3月ごろに正式決定となる。

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