シーリング（英語表記）ceiling

精選版 日本国語大辞典

シーリング

〘名〙 (ceiling 天井の意)

① 予算の概算要求枠。

② 価格、賃金などの最高限度額。

③ 航空用語。雲量が六、あるいはそれ以上のときの高さ。

(イ) 雲の高さが場所によって変わらない場合は、その高さ。

(ロ) 雲の高さが変わっている場合は、低い雲から数えて雲量が初めて六に達する高さ。

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

シーリング（ceiling）

１ 天井。「シーリングランプ」
２ 最も高い値。法令で定める、価格・賃金・生産量などの最高限度。
３ 国の予算編成に際し、各省庁が毎年8月末までに財務省に提出する概算要求に先だって、歳出の増大を抑制する目的で示される概算要求額の上限枠。閣議で決定されたあと各省庁に示される。概算要求基準。概算要求枠。→ゼロシーリング
４ 気象で、雲底の高度。雲の最低下面と地面との距離。
[補説]3は、民主党政権下の平成22年度（2010）予算で一時廃止されたが、翌平成23年度（2011）予算で復活した。

シーリング（sealing）

１ 建物の継ぎ目やひび割れなどの隙間を充塡すること。→コーキング
２ マグマが放出したガスや水蒸気が、地殻中の通り道で目詰まりする現象。

出典　小学館

百科事典マイペディア

シーリング

雲量が5/8以上で雲の高さが場所により変わらないときはその高さをいい，雲の高さが場所により異なるときは低い雲から数えて雲量が初めて5/8に達する高さをいう。航空気象ではシーリングが飛行機の離着陸に重要な要素で有視界飛行の場合，シーリング300m以下では離着陸できない。

出典　株式会社平凡社

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

シーリング
ceiling

全天の 8分の5以上を覆う雲の底の高度（雲底高度）。飛行機の離着陸に重要な値で，300m以下のときには有視界飛行方式では離着陸できないように定められている。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

リフォーム用語集

シーリング

気密性や防水性の為施工される隙間を埋める目地材の総称。種類、用途は多くあるが、あらかじめ形が決まっているものを指す。

出典　リフォーム ホームプロ

世界大百科事典（旧版）内のシーリングの言及

【雲】より

…雲頂付近が氷晶でできているか，また雲頂の一部が急に上昇しているかなどを知ることにより，雲中で降水が起こっているか否かの目安をたてることができる。雲の底面(雲底)の高度を雲底高度(シーリング)と呼ぶ。雲底高度は航空機の発着上重要なので，飛行場ではシーロメーター(地上から光を雲にあて，その反射光で雲底を測定する)やシーリングバルーンが使用される。…

【航空気象】より

…【鈴木 義男】
〔航空気象用語〕

【航空気象観測関係】
最低気象条件weather minimum航空機が安全に飛行場に離着陸できる最低の気象限界をいう。この気象限界はそのときの視程や滑走路視距離(RVR)および雲量10分の6以上の雲底高度の最小値(シーリング)の組合せで表し，飛行場の施設，航空機の性能などによって条件は違う。もし，飛行場の気象状態が限界値以下になれば，天候の回復までその飛行場は閉鎖される。…

※「シーリング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」