大規模な津波によって、海底から巻き上げられた砂や泥が、陸上に運ばれて堆積したもの。普段は陸上の堆積物がたまっているところへ、貝殻の破片を含んだ砂や泥が堆積することになる。陸上に堆積した津波堆積物は浸食されやすいが、海岸付近の湖や沼などに流れ込んだものはそのまま保存されていることが多い。
この津波堆積物を、研究者が特定して年代を決定することにより、古文書に記述されていない古い時期の津波の襲来時期を明らかにしたり、津波が押し寄せた範囲を明らかにすることができる。869年(貞観11)の貞観地震(じょうがんじしん)による津波堆積物は、仙台平野の広い範囲で確認されており、2011年(平成23)の東北地方太平洋沖地震の津波に匹敵する規模の津波であったことが明らかにされている。
[村田明広]
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新