潜函(読み)センカン

デジタル大辞泉 「潜函」の意味・読み・例文・類語

せん‐かん【潜×函】

土木建築基礎工事で、地下水などの流入圧縮空気によって防ぎながら中で作業ができるようにした、コンクリート製・鋼製の箱。ケーソン

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「潜函」の意味・読み・例文・類語

せん‐かん【潜函】

〘名〙 高層建築、橋、地下鉄水底トンネルなどの基礎工事を行なうため、所定の支持基盤まで沈没させ、圧縮空気を送って地下水を防ぎながら、中で作業ができるようにした箱状または円筒状の構造物。ケーソン。
※沈める滝(1955)〈三島由紀夫〉七「ビルの潜函工事がはじまってゐて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の潜函の言及

【ケーソン】より

…日本への導入は明治初期である。(3)空気ケーソン ニューマチックケーソン,潜函(せんかん)とも呼ばれている。通常,長方形,小判型の断面をもつ筒状の構造物で,先端部に作業室と呼ばれる蓋付きの空間を作り,その内部に外部の水が入らないように高圧の空気を送り込む。…

※「潜函」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android