無印(読み)ムジルシ

デジタル大辞泉 「無印」の意味・読み・例文・類語

む‐じるし【無印】

しるしがついていないこと。
予想表に何のしるしもないところから》入賞する見込みのない競馬競輪の馬や選手。「無印の馬が来て大穴となる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「無印」の意味・読み・例文・類語

む‐じるし【無印】

〘名〙
① しるしのついていないこと。
落語臆病源兵衛(1897)〈三代目柳家小さん〉「提燈を下げて、夫れで無印(ムジルシ)の右の葛籠(つづら)背負ひまして」
② (予想表などに何のしるしもないところから) 特に、競輪や競馬などの予想で、入賞する見込みがないとされる選手や馬。
金銭などをねだること。遊郭などで、「無心」を隠語化していったもの。
洒落本・郭中掃除雑編(1777)「たとへどんな無印があってからが何なりとまいらせたくはおもへども」

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