異数（読み）イスウ

デジタル大辞泉

い‐すう【異数】

［名・形動］
１ 《「数」は等級の意》普通とは違った待遇。特別の恩恵。
２ 他に例のないこと。めったにないこと。また、そのさま。異例。
「地主と半々に分けるところは―なくらいだ」〈藤村・千曲川のスケッチ〉

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

い‐すう【異数】

〘名〙

① (「数」は等級、順位の意) ふつうとは違う待遇。特別の恩恵。

※日本外史（1827）一「比_二十八九_一、以_下捕_二海賊二十人_一功_上、為_二四位兵衛佐_一。人以為_二異数_一焉」 〔春秋左伝‐荘公一八年〕

② (形動) ふつうとは違うさま。他に例のないこと。異例。〔広益熟字典（1874）〕

※道草（1915）〈夏目漱石〉四〇「余所から貰ひ受けた一人っ子として、異数(イスウ)の取扱ひを受けてゐた」

出典　精選版 日本国語大辞典